※ネタバレを前提としています

観劇その他覚え書き

MANKAI STAGE『A3!』~AUTUMN 2020~

 
春夏秋で家族、友達、夢(自己実現)なんだよなと第一回公演まとめみたいなプロローグをみて思った。

 

第2回 「異邦人」

十座が「夏組はみんなで向き合って解決してた!!」って言うところ、椋からたくさん話聞いてたんだろうな、と思わせる。そういう関係性っていいなと夏組を理想にしていたのに、いざ自分の組でいざこざが起きると思い通りには解決しない。みんなの向き合い方がバラバラで、上手くいかなくて。


万里と十座が互いの前では啖呵きりながら、あとで「本当はあいつの言うとおりなんだ」って言うやつ〜〜〜!

あとあっちとこっちで椋と天馬が話聞いてるのがめちゃくちゃいい
 
それぞれ相談しあうところ見て思ったんですが、劇団員の中でも特に仲いい人同士とそこまでではない人っているはずで。みんながみんな各組内のゴタゴタまで知っている訳ではなかったりするんだろうか。
それとも夏組がどうやって問題乗り越えたかとか、みんな共有してるのかな。
 
太一のぎりぎりまでおバカなお調子者をやってるのにパチンとスイッチ切り替わって「だからさ、バイクで行こうよ」ってなるところ本当に鳥肌立つ。臣くんを支えなきゃっていう気持ちが太一を奮い立たせたんだなぁ。
 
からの「止まっているようで、ずっと進んでた」
って歌う臣くんのあたたかい涙がえぐい。臣くんのまわりにはいつも、支え、慕ってくれる仲間がいるんですよ…………。人望…………。

 

第3回公演 「任侠伝 流れ者銀次」

春や冬も社会人はいるけど、最年長と中央値の距離が一番遠いのは秋

「それぞれのタイプの子供」と「諦めてしまった大人」なんだなあと思った。

 

左京さん、ずっと年齢を気にしてて、でもやっと気持ちを許せてきたと思ったところで、自分が座長の公演で皆がついてこない、ってなるのきっつい。やっぱり自分じゃ同じ目線に立てないのかって思ってしまうよなあ。
 
万里は「年齢は関係ねえんだよ」って言うけど、結婚!?マンション!?ってザワザワする秋組の若さはすごい(むしろここで秋組も子供っぽいとこあるんだなあと強く思わされた)。左京さんはきっとこういう秋組の様子もたくさん目にしてるんですよね。
それでも何だかんだ、左京さん左京さんってついてきてくれるメンバーに気を許した矢先のすれ違いなんだかそりゃ堪えるよ……。
 
そして太一に「俺はいやッス!!!」って叫ばせるやーつ。みんなでいてこそ秋組だ、って言えるようになった……。太一のなかで劇団員としての自負が強くなっているのがうれしいんですよ……(そうです、七尾太一のモンペです)
 
気まずくなると万里が無理やり軽口叩いちゃうのしんどい。それは言っちゃだめだって臣・太一に諭されて「ちっ、わあってるよ」ってなる感じ。
 
 
あとギャグシーンだとは思うんだけど、綴の「みんなどうしちゃったんだよ〜!」が地味に悲痛でこちらまで悲しくなってしまう。
そりゃそうだよなぁ。いつかは書いてみたかった任侠もので、今回は稽古の仕上がりも良くて……って嬉しく思っていたのにめちゃくちゃになってたら、脚本家としては動揺するよなぁ。
 
 
などと!思いました!!!感想文にもなってない!!!!