※ネタバレを前提としています

観劇その他覚え書き

ウェイトレス

最初シュガ…シュガ…がsugarだと気づかずに何かのオノマトペだと思っていた(馬鹿)くらい、なんというか感覚的、官能的に訴えてくるsugar, butter。

最初に自分の説明をする段と、ポマター先生と関係を持ってから、このまま行っていいんだろうか、ってところで始まった(よね?)
パイづくりが彼女にとって自分の内面に潜り込む作業だっていうことなんだろうなと思うなど。
本物の小麦粉がスモークっぽくぶわっと広がるのも雰囲気があって好き。


あと背景装置(名前がわからん)の切り替えがすごくスムーズだった気がしたんだけどあんなもんでしたっけ。大きい舞台の大道具の移動ってもっと時間がかかる気がしてた。
アンサンブルの人数も控えめだったし、シンプルにしたのかなぁ。それともブロードウェイそのまま?


ストーリー展開としてはややうーんって感じで、「アールの子どもは生みたくなーーーい!」からの急転直下、子どもの顔を見たら母親になる、のは母親神話だよなぁ。
まあ実際望まない妊娠だとそういうことはあるのかもしれないし、顔を見たら可愛く思えることはあるんだろうけど、それは現実の話で、フィクションのハッピーエンドとしてそれは正しいか? ルルちゃんに私が生まれたときどんなだった?って聞かれたときに「生みたくなーーい!」を後ろめたく思わずにいられるのかっていう。

only oneの歌とか、すごい洗脳感あるし怖かったけど、全体とおしてジェナ目線で描かれてるから、事実はわからないんだよなぁ。
片側から語られる恋愛ってすごく歪むよなぁと思うなどした。

アールの話ではジェナが大変だったときに側にいたのはアールだったし、彼にとってもジェナしかいないんでしょ?
冒頭にジェナ本人も言ってたけど彼の大変な時期に寄り添ってあげることも大事なのでは……荒れてるのが嫌なら話し合ったほうが良いのでは……自己完結しすぎてないか?

信じられない…!の一言で風向きが変わったのを感じさせる高畑充希はさすがの演技力だった

歌と演技の完成度は総じて高かった気がして、キャスティングすごいなぁと思った
おばたのお兄さんもLiLiCoも初めて見たけどあんなキレッキレなんですね。
あれリモート稽古だったってマジ?

歌がうまいなァ…を100回くらい思っては、脳内のCOWCOWあたりまえ体操を踊り狂った。